カメラグランプリ2017 (大賞・レンズ賞)の各選考委員の投票内容はこちら。
選考理由
2013年に発売されたOM-D E-M1(カメラグランプリ2014 記者クラブ賞受賞)から3年、大幅な進化を遂げこれまでのミラーレスカメラの概念を超え、今後の方向性を示したといえるフラッグシップモデル。静音連写モードでのAF/AE追従最高18コマ/秒、AF/AE固定最高60コマ/秒という一眼レフを上回る連写性能で、それを生かす動体追従性に優れたAF性能を有している。ボディー内の5軸手ぶれ補正機能は、対応のレンズ内手ぶれ補正と連動し最高約6.5段分の補正効果を得られるのは驚異的。プロ/アマチュアのいずれが使っても十分な高画質と信頼性を兼ね備え、軽快に使える。グリップ感もよく、防塵・防滴性能を持ち、幅広いシーンで使えるカメラ。
上記の点を評価して「カメラグランプリ2017 大賞」に決定した。
選考理由
高倍率ズームレンズでありながら高い性能を兼ね備えている。標準/望遠ズームを1本にまとめ、さらにズーム全域で開放F4を実現。被写体や撮影場所を選ばないオールラウンダー。ズーム全域での画質が均一で、収差も少ない。ズームレンズであることを疑ってしまうほどの高画質。OM-D E-M1 MarkIIと組み合わせたとき世界最強の最大6.5段分(CIPA規格準拠)の補正効果は驚異的。1秒以上の手持ち撮影もできてしまうほどで、三脚が不要と思える性能。
上記の点を評価して「カメラグランプリ2017 レンズ賞」に決定した。
カメラグランプリ25周年(2008年)を記念して設けられた賞であり、専用Web サイトでの一般ユーザー投票によって選考された。得票数1位はオリンパス「OM-D E-M1 Mark II」だった。選考理由として寄せられた選考理由の中から、代表的なものを列記する。
■主な選考理由(投票コメントより抜粋)
・ミラーレスが一眼レフを超えた歴史に残る機種である。(55歳・男性)
・飛翔する鳥にピントをさっと合わせられる部分や、圧倒的な手ぶれ補正で夜景撮りにおけるパフォーマンスなどもはや驚愕と言わざるを得ない。(42歳・男性)
・ヘタなのか、どうしても呼吸やシャッター押す瞬間などにブレてしまうので、ブレを徹底的に防いでくれるシステムは嬉しいです。写真画質も綺麗そう。(49歳・女性)
・ミラーレスの未来形が見えてくる(57歳・男性)
・オートフォーカスが高速で動体撮影も難なくこなしてくれるので、今まで挑戦したことがなかった写真を撮るきっかけになってくれました。(25歳・男性)
・なんたって、SLRに負けないAF性能、連写性能、プロキャプチャー、そして恐ろしいほどの手ぶれ補正(58歳・男性)
・AFの性能が前の機種と比べ格段にアップしています。力士の写真を撮るのが好きなのですが、この機種に変えてから納得がいく写真が撮れるようになりました。(41歳・女性)
・革新的。感動した!(50歳・男性)
・反応速度の高いEVF、高速連写。ミラーレスでありながら、一眼レフ機に負けない高性能。(43歳・男性)
・防塵・防滴、5軸5.5段ぶんの「5軸シンクロ手ぶれ補正」で安心して使える。(55歳・女性)
・動体撮影におけるAFの正確さ(60歳・男性)
・私が欲しい機能がほぼ満たされている。例えば視認性の良い電子ファインダーや連写速度など。(53歳・男性)
・これからのカメラの方向性を左右する性能を有するため(48歳・男性)
・10年後に振り返ればこのカメラからだったな、と捉えられるものとなるでしょう。(49歳・男性)
・デジタル一眼レフに匹敵する高スペックでありながら、小型化かつ軽量で長時間の移動でも苦にならないから。(37歳・男性)
・レンズを含めたシステムの小型化と高品位画質の両立もここまできたかという感じがします。特に「ブレない」そのスゴさには脱帽の一言です!(57歳・男性)
・小型・軽量で必要機能満載、特にプロキャプチャーや深度合成といった先進機能が搭載されこれ以上のカメラは今存在しない。(60歳・男性)
・一眼レフカメラとミラーレス一眼の垣根をかぎりなくなくした。また特定のレンズと組み合わせることにより強力な手ぶれ補正が働き、その効果は、スローシャッターも可能になるほど。(26歳・女性)
・非常に先進的。前機種からの進化に驚いている。特に動きものの撮影でストレスがなくなった。(46歳・男性)
・E-M1からの飛躍的な改良。レフ機に匹敵する性能。(22歳・男性)
・小さなボディーに思い切り詰め込まれた性能がたまらない。(56歳・男性)
・CP+で触り、今までにないAFの追従性能や連写性能など、ミラーレスが従来苦手としていたものに対して強くなった点。(31歳・男性)
選考理由
長く待ち望まれていたニコンAPS-C一眼レフカメラの最上位機。35mm判フルサイズ機のフラッグシップ「D5」から継承したAFセンサーなどを搭載して基本装備を充実させつつ、一般ユーザーでも手の届く価格帯で発売したバランスのよさを評価した。剛性感の高い外装、高品位のファインダー、余裕ある連続撮影性能も高級機と呼ぶにふさわしく、APS-C機そのものの魅力を高めたカメラといえる。画面内を広くカバーするAFエリアや、動体撮影時の歩留まりの高さも秀逸。ミラーレスカメラの発展がめざましい現在であっても一眼レフカメラの魅力を改めて感じる一台だ。
選考理由
中判ミラーレスカメラという新ジャンルを世に広く知らしめたモデル。35mm判の約1.66倍という面積の撮像素子を搭載しながらも、ミラーボックスを持たない構造を生かして小型・軽量に仕上げている。中判と呼ばれるフォーマットには、中判フィルムカメラを長年作ってきた富士フイルム自体のカメラメーカーとしての歴史と繋がる部分もあり、同社の伝統と最新技術が結実した一台といえる。解像感の高さはもちろん、APS-CミラーレスカメラのXシリーズで培ってきた経験と実績から、一号機でありながら高い完成度を持つ点も評価を集めた。