決定! カメラグランプリ2016

■カメラグランプリ2016概要

カメラグランプリは、写真・カメラ雑誌の担当記者の集まりであるカメラ記者クラブ(1963 年9 月発足、2016年4月現在12誌が加盟)が主催し、カメラグランプリ実行委員会の運営のもと、選考委員を組織しています。

カメラグランプリ「大賞」は、1年間(2015年4月1日から16年3月31日まで)に日本国内で新発売されたスチルカメラの中から、最も優れたカメラ一機種を選び、表彰するものです。

また、日本国内で新発売された交換レンズの中から最も優れた1本を選ぶ「レンズ賞」、一般ユーザーがWeb上の専用サイトから投票する「あなたが選ぶベストカメラ賞」、「大賞」の決定後、カメラ記者クラブ会員が「大賞」を受賞したカメラを除くすべてのカメラと写真製品・機材を対象に、大衆性、話題性、先進性に特に優れた製品を選ぶ「カメラ記者クラブ賞」の4つの賞を設けています。

選考委員は、カメラ記者クラブの会員をはじめ、加盟雑誌の編集長(もしくは代表者)、カメラグランプリ実行委員が委託した外部選考委員、特別選考委員(学識経験者、カメラメカニズムライター、写真家、写真関連団体の代表等)、および特別会員のTIPA(The Technical Image Press Association:欧州を中心とした写真・映像雑誌の団体)で構成され、今年は総勢60名が選考にあたりました。

カメラグランプリ2016 (大賞・レンズ賞)の各選考委員の投票内容はこちら

■カメラグランプリ2016詳細
カメラグランプリ2016大賞
α7R II (ソニー)


選考理由
有効約4240万画素の裏面照射型フルサイズイメージセンサーを搭載しつつ、非常にコンパクトかつ軽量なミラーレスカメラとして仕上げられた本機。最高約4.5段の5軸ボディ内手ブレ補正機構、高密度に配置された399点の像面位相差AFセンサー、さらにブレーキ機構を採用した新開発の低振動シャッターなど、高画素カメラのパッケージ ングとして非常に完成度が高い点に評価が集中した。また、このように実用性が高い機種ながらも、フランジバックが短い特徴を生かし、マウントアダプターを介すことでオールドレンズや他社製のレンズを装着して撮影を楽しむことができるなど、趣味性の高さもこのカメラの魅力であるといえる。

高画素スチル撮影はもちろん、4K動画撮影も可能な高性能機として、今後のレンズ交換式一眼カメラの方向性を見せてくれた。

これらの点を鑑み、「カメラグランプリ2016大賞」に決定した。

カメラグランプリ2016 レンズ賞
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO (オリンパス)


選考理由
35ミリ換算で600ミリF4という超望遠レンズでありながら非常にコンパクトな設計と、レンズとボディの手ブレ補正機構をシンクロさせることで6段分の補正効果を実現し、撮影者の機動力を大幅に高めることに寄与。また、スーパーEDレンズを3枚用いた高い解像性能、ナノ粒子による新コーティング「Z Coating Nano」の採用、プロユースにも耐える防塵・防滴・低耐温性能といったヘビーデューティー性においても優れたレンズである。最短撮影距離も1.4 メートル(35ミリ換算最大撮影倍率0.48 倍)と使い勝手がよく、レンズのつくり、仕上げのクオリティも極めて高い。上記の点を評価し、「カメラグランプリ2016レンズ賞」に決定した。

カメラグランプリ2016 あなたが選ぶベストカメラ賞
D5 (ニコン)


カメラグランプリ25周年(2008年)を記念して設けられた賞であり、専用Webサイトでの一般ユーザー投票によって選考された。得票数1位はニコン「D5」。選考理由として寄せられたコメントの中から、代表的なものを列記する。

■主な選考理由(投票コメントより抜粋)
・フラッグシップモデルとして絶対的な性能と存在感を示している。特に高感度性能で 比類ない性能を実現し、イメージ表現の可能性を広げていると感じる(28歳・男性)
・AF、AE、高感度特性のすべてにおいて、異次元の機能を実現したスチルカメラとして今後の方向性を強力に指し示した点が大変高く評価できます。(52歳・男性)
・新ユニットによるAF性能の向上、CFカードよりも高速処理が可能なXQDカードの採用。さらにXQDまたはCFのカードスロットが選択、変更が可能な点。(44歳・男性)
・まさに正常進化系と呼べるスペックと堅牢性。プロ仕様のカメラとは何か? その答えが詰まった究極のカメラ(撮影道具)だと思いました。(45歳・男性)
・プロが「瞬間を切り取る」という目的のために使う道具として、現時点で一眼レフの最高性能を提示したメーカーの矜持に一票。(57歳・男性)
・オリンピックイヤーにふさわしい一桁機に仕上がっている。(18歳・男性)
・常用ISO102400や進化したAF、タッチパネルなどこれからのフラッグシップ機のトレンドになりそうな機能。XQDとCFの両タイプを用意し、旧来のユーザーに配慮した仕様。 (39歳・男性)
・これまでのニコンの技術の結晶。記録メディアを選択出来る点も高評価。(35歳・男 性)
・日本が世界に誇れる最高峰のカメラ。(50歳・男性)
・暗視カメラと思えるくらいの高感度特性。フラッシュ無しで撮れる範囲が広がることは素晴らしい。(53歳・男性)
・写欲をくすぐる解像度と色合い、シャッターを押すだけでわかる他を寄せ付けない圧倒的な安定感、環境を選ばない安心感。値段も凄いが、得るものも凄い日本のフラッグシップ機。(56歳・男性)
・憧れのフラッグシップカメラ。 一度は手にしたい1台です。(43歳・男性)
・CP+(シーピープラス)2016でも実機に触りましたが、流石のフラッグシップ。AF 性能やシャッターのキレなど、すべて素晴らしかったです。スペックも間違いなく一番! (45歳・女性)
・基本を押さえたうえで、奇をてらわない堅実な構成であり、信頼性が高い。 (63歳・男性)
・新型の153 点AFシステム、4K動画や改善された高感度性能、素晴らしいバッファ容量など、先代D4Sからプロ機としての性能を大幅に向上させ、撮影の幅を広げた。 (19歳・男性)
・低照度下における高ISO感度撮影時の高画質と、高速連写性能を両立させた開発コンセプトが秀逸である。(51歳・女性)

カメラグランプリ2016 カメラ記者クラブ賞
EOS 5Ds/5Ds R (キヤノン)


選考理由
35ミリフルサイズ一眼レフカメラとして、5060万画素という圧倒的な高画素を達成した点。また、その高画素撮影を支えるブレ抑制メカニズムを採用したミラー機構と、精度の高いAF機構「EOS iTR AF」をあわせて採用。ユーザーが安心して使うことができる高画素機として仕上げられており、表現の可能性を広げたカメラというところに評価が集中した。これらを鑑み、「カメラグランプリ2016カメラ記者クラブ賞」に決定した。

カメラグランプリ2016 カメラ記者クラブ賞
Cyber-shot RX10 II/RX100 IV (ソニー)


選考理由
代を重ねるごとに着実な進化を続ける高品位コンパクト、サイバーショットRXシリーズのなかでもRX10 IIとRX100 IVは、技術的にエポックメイキングといえる『メモリー一体1.0型積層型Exmor RS CMOSセンサー』を搭載。高速撮影時に真価を発揮するこの新しい技術が写真表現、カメラの進化に希望を感じさせた。この新技術を高く評価し、「カメラグランプリ2016 カメラ記者クラブ賞」に決定した。

カメラグランプリ2016 カメラ記者クラブ賞
FUJIFILM X-Pro2 (富士フイルム)


選考理由
唯一無二のアドバンストハイブリッドマルチビューファインダー、モノクロ撮影の楽しさ を再認識させてくれる新フィルムシミュレーション「ACROS」など、クラシカルな外観に開発陣の並々ならぬこだわりが凝縮されている。評価の高かった前機種X‐Pro1のコンセプトを深化させ、質感を含めて所有欲をも高い次元で満たしてくれるカメラである点を評価し、「カメラグランプリ 2016 カメラ記者クラブ賞」に決定した。

■カメラグランプリマークについて


この画像ファイルは、カメラ記者クラブの活動およびカメラグランプリに関する報道・解説を目的とした出版物およびWebページでのみご使用いただけます。それ以外の目的への使用(各種カタログや製品の化粧箱、展示会展示、店頭POP、PR用店頭ビデオ、広告原稿など)については、お問い合わせください。



「カメラグランプリマーク使用のガイドライン」
:指定の色や配色を変えないこと。モノクロインクのみ使用した印刷に限り、モノクロ配色も可能です。
大きさ:最低でも横幅8mm以上で使用してください。
禁止事項:縦横比を変える、マークの一部だけを使用する、マークにほかの要素を重ねる・足すなど。

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