決定! カメラグランプリ2008

Engish
[プレスリリース](2008.5.21修正版)
概要
今年、カメラグランプリが25周年を迎えたのを機に、表記上の混乱を避ける意味から賞の名称変更を行いました。カメラグランプリをイベントの総称と位置付け、それぞれの賞をカメラグランプリ2008「大賞」(旧・カメラグランプリ)、「カメラ記者クラブ賞」(旧・カメラ記者クラブ特別賞)としました。また今年、一般ユーザーの投票で選ぶ「あなたが選ぶベストカメラ大賞」を新たに制定いたしました。
 カメラグランプリの「大賞」は、写真・カメラ雑誌のメカニズム担当記者の集まりであるカメラ記者クラブ(1963 年9 月発足、2008年5月現在12誌が加盟)が主催します。カメラグランプリ実行委員会の運営のもと、選考委員が組織され、その一年間に日本国内で新発売されたスチルカメラの中からもっとも優れたカメラ一機種を選び、表彰するものです。
選考委員は、カメラ記者クラブのメンバーをはじめ、加盟雑誌の編集長(もしくは代表者)、カメラグランプリ実行委員が委託した外部選考委員、特別選考委員(学識経験者、カメラメカニズムライター、写真家、写真関連団体の代表等)で、今年は総勢55名が選考にあたりました。選考対象となったカメラは、2007 年4 月1 日から2008 年3 月31 日までに国内で新発売された170機種です。
 また「カメラ記者クラブ賞」は、「大賞」の決定後、「大賞」を受賞したカメラを除くすべてのカメラと写真製品・機材を対象に、カメラ記者クラブ会員の合議によって選ぶ賞で、大衆性、話題性、先進性に特に優れた製品に贈られるものです。


「カメラグランプリ2008 大賞」
本年度のカメラグランプリ2008の「大賞」 は、デジタル一眼レフカメラ、ニコン「D3」(開発メーカー:株式会社ニコン)に決定いたしました。2001年のキヤノンEOS-1D以来、昨年度のペンタックスK10Dに引き続き、デジタル一眼レフカメラが7年連続での受賞となります。また、ニコンの受賞はD200(2006年)の受賞以来2年ぶり6回目です。

「カメラ記者クラブ賞」
本年度のシグマ「DP1」(開発メーカー・株式会社シグマ)とナナオ「EIZO ColorEdge」シリーズ(開発メーカー・株式会社ナナオ)、富士フイルム「フジクロームVelvia50」(開発メーカー・富士フイルムイメージング)の受賞となりました。

「あなたが選ぶベストカメラ大賞」
カメラグランプリが25周年を迎えたのを記念して制定された「あなたが選ぶベストカメラ大賞」は、一般ユーザーの投票によって選ばれる賞です。さる3月19日〜22日に行われたフォトイメージングエキスポ(PIE)2008の開催期間を投票期間とし、メールで投票していただいたものを集計いたしました。この賞には、「大賞」と同じニコン「D3」(開発メーカー:株式会社ニコン)が選ばれました。応募総数は121、有効投票数は99でした。


2008年カメラグランプリ詳細

カメラグランプリ2008大賞
「ニコンD3」(開発メーカー:株式会社ニコン)
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d3/


 <カメラグランプリ2008大賞ロゴ・画像データ>


カメラ記者クラブ賞
「シグマ DP1」(開発メーカー:株式会社シグマ
http://www.sigma-dp1.com/
 

<カメラ記者クラブ賞ロゴ・画像データ>
 

カメラ記者クラブ賞
「ナナオ EIZO ColorEdgeシリーズ」(開発メーカー:株式会社ナナオ
http://www.eizo.co.jp/products/ce/
 
<カメラ記者クラブ賞ロゴ・画像データ>
 

カメラ記者クラブ賞
「富士フイルム フジクロームVelvia50」(開発メーカー:富士フイルムイメージング株式会社
http://fujifilm.jp/personal/film/reversal/
 
<カメラ記者クラブ賞ロゴ・画像データ>
 
あなたが選ぶベストカメラ大賞
「ニコンD3」(開発メーカー:株式会社ニコン)
http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d3/
 
<カメラ記者クラブ賞ロゴ・画像データ>
 

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カメラグランプリ2008ならびに各賞ロゴの使用条件について
ロゴマークを改変してご使用いただくことは一切できません。ロゴマークとカメラ記者クラブ加盟各雑誌のネームは、必ずあわせてご使用ください。ネームを省略してロゴマークだけを使用することはできません。ネームを入れる場合には、文字ツブレのないサイズで掲載するようお願いいたします。スペースの都合上、各誌名が掲載できない場合には、「カメラグランプリ2008」のロゴマーク(マーク下に「カメラグランプリ実行委員会」と「カメラ記者クラブ」になっているもの)を使用し、記事中にすべての雑誌名とカメラグランプリ実行委員会に関しての記述をすることが条件となります。
 また、欧文ロゴは海外向けのニュースリリース等でご使用いただくためのものです。国内向けの記事やニュースに関しては、上記のロゴのみをご使用ください。
カラー誌面の場合、ロゴマークは指定色でご使用ください(赤色部はY100M100/水色部はC100/緑色部はC90Y100)。1色誌面の場合は、スミ100%(色部スミ50%)でご使用ください。
ロゴの使用に際して不都合、ご不明な点がございましたら、カメラグランプリ2007実行委員会 (press08@cjpc.jp) までお問い合わせください。
カメラグランプリ2008 「ニコンD3」
     
 

選考理由
ニコンFXフォーマットのフラッグシップモデルとして、新開発の有効画素数1,210万画素CMOSセンサーをはじめ、常用可能なISO6400の高感度、高密度51点AFなど、数々の革新的な高性能・高機能を搭載。ラインナップの頂点に立つカメラにふさわしい性能と操作性を備えた。
主な特徴として、
・新開発の有効画素数1,210万画素FXフォーマット(画面サイズ36.0×23.9mm)CMOSセンサー
・高いS/N比、広いダイナミックレンジによる優れた階調表現
・ISO200〜6,400の広範な常用撮像感度の実現と高画質に貢献するノイズ低減
・デジタル画質を具体化する包括的コンセプト「EXPEED」に基づく高速画像処理システム
・FXフォーマットで約9コマ/秒、DXフォーマットで約11コマ/秒の高速連続撮影が可能
・新開発マルチCAM3500FXオートフォーカスセンサーモジュールによる高密度51点フォーカスポイント採用のAFシステム
・表現の可能性を大きく広げるピクチャーコントロールシステム、アクティブD-ライティング
・1,005分割RGBセンサーに新たに回折格子を加えることで実現した、高度なシーン認識
・従来レンズでも高画質で撮影可能な自動倍率収差補正機能
・外観カバー、シャシー、ミラーボックスにマグネシウム合金を使用した堅牢性とともに、随所にO-リングやパッキン等を効果的に使い、高い防侵性を確保。過酷な撮影状況下でも確実に動作する、撮る道具としての高い信頼性
・多彩な光を創造する先進のフラッシュシステム
など。
フラッグシップモデルとして、ファン待望の35mm判フルサイズセンサー搭載機としての期待以上の優れた新しい機能を数多く搭載し、プロフェッショナルから写真愛好家まで、広く愛されるカメラを開発した点を高く評価し、カメラグランプリ2008「大賞」に決定した。

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カメラ記者クラブ賞「シグマ DP1」


選考理由
開発発表から製品化までに約1年半をかけ、発売を待ち望むファンの期待を裏切らない製品として登場。同社のデジタル一眼レフカメラSD14と同等の大型で高画素な撮像素子「FOVEON X3」を採用したほか、手動ポップアップ式の内蔵フラッシュ、ホットシュー、両吊りストラップなど、細部にもこだわり、デジタル一眼レフの要素をコンパクトなボディに収めた。
主な特徴として、
・20.7mm×13.8mmと一眼レフサイズの大型イメージセンサーを搭載
・1,400万画素(2652×1768×3層)のFOVEONダイレクトイメージセンサーにより、圧倒的な解像感と豊かな階調表現による自然で立体感のある描写を実現
・長年、デジタル一眼レフの開発を通して蓄積してきた独自の画像処理アルゴリズムを盛り込み、3層構造のダイレクトイメージセンサーに対応した画像処理エンジン「TRUE(Three-layer Responsive Ultimate Engine)」を搭載
・マニュアルでのピント合わせやRAWでの撮影にも対応
・28mm相当の広い画角を持つ16.6mmF4レンズに、一眼レフ用交換レンズに使用するレベルの大口径グラスモールド非球面レンズを採用
・スーパーマルチレイヤーコートの採用により、フレア・ゴーストの発生を軽減
など。
カメラとしては改良の余地をまだ残すものの、コンパクトカメラでありながらデジタル一眼レフの性能にこだわった他社に見ることのできないような製品作りを高く評価し、カメラグランプリ2008「カメラ記者クラブ賞」を贈ることとした。


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カメラ記者クラブ賞「ナナオ EIZO ColorEdgeシリーズ」


選考理由
キャリブレーション対応液晶モニタのナナオEIZOブランドのColorEdgeシリーズは、厳密な色再現性能を必要とする出版・印刷、デザインの現場をはじめデジタルフォト分野のプロフェッショナルワークをサポートしてきた。ハイエンドモデルから普及価格帯のものまで、幅広くラインナップしながらも、その開発姿勢と品質への取り組みは変わっていない。
主な特徴として、
・Adobe RGBの色域に迫る広色域をカバー
・手軽にキャリブレーションを実行できる専用ソフトウェア標準添付
・画面の色均一性を向上するデジタルユニフォミティ補正回路搭載
・工場にて1台1台階調特性を調整し、自社開発ASICにより滑らかな階調表示を実現
さらにアフターサービスは5年間の長期保証とするなど、多くの点で高い信頼性と安定性を誇り、またデジタルフォトの普及と発展に大きく寄与した点を評価して、カメラグランプリ2008「カメラ記者クラブ賞」を贈ることとした。

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カメラ記者クラブ賞「富士フイルム フジクロームVelvia50」


選考理由
フジクロームVelvia(平成2年発売)は、卓越した画質と画期的な超高彩度色再現により、写真表現に革新をもたらし、プロ写真家、写真愛好家に圧倒的な支持を受けて一時代を築いた製品。その後、一部原材料の入手困難等の事情により製造中止となったが、写真ファンの期待に応え、ほぼ同等の性能を持つ「Velvia50」を新たに開発、発売した。
主な特徴として、
・高い色飽和度による鮮鋭で深みのある色再現、ダイナミックな階調による立体感と質感の描写
・RMS粒状度9の超微粒子によるシャープで透明感のある映像
・+1絞りまでの増感が可能な優れた増感処理適性
・135サイズ、ブローニーサイズ、シートフィルムと充実したラインナップ
また写真のデジタル化が急速に進む中、イメージング分野におけるリーディングカンパニーとして、デジタルだけでなく銀塩写真の分野でもより良い新製品とサービスの提供を宣言するなど、多くのフィルムユーザーに対しても真摯な姿勢を示し、高い性能のフィルムを作り続けている点を評価し、カメラグランプリ2008「カメラ記者クラブ賞」を贈ることとした。


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あなたが選ぶベストカメラ大賞「ニコンD3」


主な選考理由
・画質をはじめ「撮る道具」としての機能を極めた、現時点で最高峰のデジタル一眼レフ。
 (48歳・大阪府)
・ニコン最初の35mmフルサイズカメラであり、現在市販されているカメラで最高の高感度特性を持っている。 今まで撮れなかったものを撮れるようにしたニコンの技術力を称賛したい。 (45歳・大阪府)
・過去の製品も含め、多数のニッコールレンズがそのままの画角で使用可能な35mmサイズセンサーを搭載し、 最大常用撮像感度ISO6400、アクティブD-ライティング等、革新的な機能を有する点。 (29歳・東京都)
・単なる35mmフルサイズフォーマットではなく、過去のレンズでも高画質を発揮でき、従来は撮影できなかったような高感度での撮影も可能になるなど、多彩な使い方で高画質を得ることが可能な点。 (35歳・埼玉県)
・何よりファインダー。APSサイズを見慣れた目にはフルサイズのファインダーはとてもすばらしく見える。(44歳・東京都)
・ニコンの底力を存分に発揮したカメラ。すでに歴史的名作の道を歩んでいる。(53歳・奈良県)
・有効画素数と高速連写に終始していたデジタル一眼はニコンD3により、高感度撮影、3D-トラッキング、 アクティブD-ライティング、水準器表示等デジタルの新次元に到達したと言える。フォトグラファーの創作 意欲をかきたてる。 (53歳・和歌山県)
・画素数を抑えて、高画質を実現し無意味な画素数競争に一石投じてくれた。各メーカーが画質の本当の意味を考えてくれるきっかけになることを切に願う。 (39歳・東京都)


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